ジョン・レノンと火星人と示唆
少し前に作成した記事『監視社会VSシーフードカレー』のタイトルが妙に気に入っている。ただ単に高橋源一郎の『ジョン・レノン対火星人』っぽいから好きなだけだろうが、一見相関の無さそうな名詞を対立させたらなんとなく示唆的になるのは面白い。
ためしにいくつか考えてみる。
『柿の種VS西ドイツ』
『ビンチョウマグロVS高浜虚子』
『志村けんVS高床式倉庫』
『猫VS労働基準法』
うーん。ざっと並べてみたが、いまいち示唆を感じない。『志村けんVS高床式倉庫』と『スズメバチVS天皇制』はまあまあ面白かったと、世界中でおれだけが思っている。『関東平野VSティファール』が最も救いがたいクソだった。画が安易に浮かび過ぎるのも、浮かばなさ過ぎるのもダメということか。系統でいえば『長嶋茂雄VSしょくぱんまん』が一番『ジョン・レノン対火星人』に近いかもしれない。
まあ、死ぬほど無益な自己採点はこれくらいにして、『ジョン・レノン対火星人』というタイトルが面白いのは、「一見無関係に思える名詞の対立」かつ、「『実在している(していた)固有名詞』と『実在するか(していたか)分からない、固有名詞なのか一般名詞なのかも分からない名詞』」の組み合わせだからなのだろうか(カッコが多くて読みづらい)。だとしたら、『長嶋茂雄VSしょくぱんまん』よりも『長嶋茂雄VSビッグフット』ほうがより示唆的で面白く思えるか。いや、そんなことなかった。
示唆って難しい。
ちなみに、示唆のはなしをしているのだから、当然『ジョン・レノン対火星人』においてジョン・レノンと火星人は戦わない。