管理社会VSシーフードカレー

いくつもの時代にわたる管理社会とシーフードカレーの戦いを描いたオムニバス映画です。

善良な時給労働者の10連休

GWといえば、旅行。旅行といえば、海外。平成最後の連休開始日、今日の成田空港は出国者で大混雑です。

 

まーーーーーーーーーおれにはカンケーないけどね!!!

 

収入の賃金依存度100%かつ時給労働者のおれには、勤め先の工場が全日非稼働なおかげで初夏にもかかわらず大寒波なのであります。

 

あーあ。やってらんねーよ。

 

連休のあいだ、少しくらいは短期でバイトしてもいいんだけどさー、派遣の登録会にわざわざ出向くのもメンドーだし、望まないものとはいえ、いちおうの『休日』を返上してまで働くのはおれの人生の命題に反する気がするからヤなんだよねー。

 

ところで、おれの人生の命題って?

 

まあそれはおいおい考えていくとして、もう連休中ははたらかないと決めたからには、そのかわり何をして過ごすか考えなければならない。

 

正直、金はあまり使いたくないんだよね(そんなもんないから)。よって、浦安ネズミ国で遊ぶだとか、ショッピングを楽しむだとか、野球を見に行くだとか、いかにも「善良市民の休日娯楽」的な時間の過ごし方はできないのよ。はじめから望みやしてないんだけどさ。

 

10日間あるのだから、なにかそれなりの娯楽性があり、かつ、なんやかんや言い訳をして後回しにしていた計画(予定)はなかっただろうか。

 

いっこあった。

 

読書。

 

いや、それはいつもやってることなんだけどさ、せっかくだし、普段手をつけてない本を読んでみようと思うんだ。

 

たとえば、長編の古典文学。

 

おれの読書といえば、通勤電車のなかでぱらぱら文庫本をめくったり、休憩時間にスマホ青空文庫をシュシュッとスクロールしたりするもので、休日に本の虫になって分厚い思想書を何時間もむさぼり読むようなことはほとんどないの。言い換えれば、時間を忘れて読書に没頭した経験が久しくないんだよね。強いて言えば、子どもの頃以来。

 

なので、あの頃の感覚を取り戻せたらいいなと思って、ちゃんと「読書だけの時間」をたっぷり用意しようと思う。電車の中で読む短編集ではなく、がっつり盛りの、分厚い古典を。

 

なにせおれはこの連休で何万円もの賃金を失うんだ。せっかくだから、読んで実りのあるものにしたい。よっしゃ、ドストエフスキートルストイあたりにすっか。

 

そう決意したおれは三省堂で文庫本をいくらか買った。

 

さっそくおれはその本を・・・・・・読まずに近くの安バーでコロナビールを飲んだ。うめー。店員のおねーちゃんかわいー。

 

だめじゃん。

 

金持ちどもが海の向こうで遊んでいる。どこかのビーチに寝そべってピニャコラーダを飲んでいる。でも善良な時給労働者は、実質ウン万円失い、文庫本買ってコロナビールをあおるだけさ。

 


忌野清志郎 ~ 善良な市民 (音のみ) - YouTube