管理社会VSシーフードカレー

いくつもの時代にわたる管理社会とシーフードカレーの戦いを描いたオムニバス映画です。

派遣社員 島耕作

夢の中では、しばしば「自分が何者であるか」が交錯する。つまり、過去と現在と未来が一本の線であることを止め、あらゆる経験と願望と後悔が、同じ顔をしてやってくる。

たとえば、こんなふうに。

 

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見知らぬゲームセンターに来たけれど、お目当てのゲームはどれも筐体が埋まっていた。

このまま、誰かが終わるまで待とうか。

いや、でももうじき塾に行かなきゃならない。しかも数学の宿題は全くの手つかずだ。これでは、また怒られる。もう怒られたくない。

待てよ。

今のおれは、もう社会に出て働いていたはずだ。ライターの仕事をしていて、自分の家で文章を書いているんだった。

ああ、安心した。もう塾に行かなくても済むんだ。

でも、ちゃんと休みの連絡は入れないと。無断欠席すると、来週行くのがもっと嫌になる。

とにかく街に出よう。それよりもSに会いに行かなきゃ。

そうだ。おれにはSがいたんだ。やっぱりうまくいってたんだ。

新宿の街を走って、もう一度、西口のあの柱で待ち合わせよう。

 

 

 

君がいてくれて、本当に良かった