マックでフィレオフィッシュのセットを注文した。
店員の女の子が「サイドメニューはポテトでよろしいでしょうか」と、事務的過ぎるあまりかえって究極の無垢とも思える表情で訊いてきた。
セットのサイドメニューはポテトであるという暗黙の合意が、連綿と続くマックの歴史の中で、緩やかに、そして強固に形成されてきたのだろう。
確かに、セットのサイドメニューにポテトをチョイスする人はかなり多数なのかもしれない。
しかし、割合と合意は、それぞれ異なった世界で並行して行われている物語でしかない。彼女のイノセントな問いに、おれは「サラダで」と答えた。
くそほど不味かった。